曽根崎心中*角田光代

  • 2012/02/03(金) 18:58:43

曾根崎心中曾根崎心中
(2011/12/22)
角田 光代、近松 門左衛門 他

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著者初の時代小説
300年の時を超え、究極の恋物語がふたたび始まる。

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愛し方も死に方も、自分で決める。

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江戸時代、元禄期の大坂で実際に起きた、醤油屋の手代・徳兵衛と、
堂島新地の遊女・初の心中事件をもとに書かれた、
人形浄瑠璃の古典演目『曾根崎心中』の小説化に、角田光代が挑みました。

原作の世界を踏襲しながら、初の心情に重きを置き、
運命の恋に出会う女の高揚、苦しみ、切迫、その他すべての感情を、
細やかな心理描写で描ききり、新たな物語として昇華させました。

運命の恋をまっとうする男女の生きざまは、
時代を超えて、美しく残酷に、立ち上がる―
この物語は、いまふたたび、わたしたちの心を掻きたてます。


恋を知らない小娘のころから、運命の人と出会ってしまい、一瞬にして離れがたくなり、愛しい人と手に手をとって逃げ出すまでのお初の気持ちの移り変わりが丁寧に生き生きと描かれている。読者は知らず知らずお初に寄り添って読み進めてしまう。あまりにも切ないお初の恋であり、その胸の裡が手に取るように読み取れる。ほかにしあわせになる方法はなかったのだろうか、と時代と状況とを度外視して思わされる一冊である。

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三国志などと同様、だれがリライトしても
元の話がおもしろいだけに、おもしろくならざるをえない曾根崎心中ですね
世間の理不尽や邪魔もの・裏切り者といった物語のツボや
それに翻弄される主人公を読者心理のほうからみて書いたような
心憎いまでのうまさです
できれば角田光代らしさがもう少し加味されたら、とも思いましたが
原作を崩すわけにはいかず、むずかしいところです

  • 投稿者: チョロ
  • 2012/02/04(土) 05:50:57
  • [編集]

いままで時代小説を書いてこられた方ならともかく、角田さんが書かれたということがまず斬新でした。

原作があるものは、一から創り出すものとはまったく別の難しさがあるのでしょうね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2012/02/04(土) 06:33:37
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