味なしクッキー*岸田るり子

  • 2012/04/04(水) 07:38:33

味なしクッキー味なしクッキー
(2011/10/07)
岸田 るり子

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別れを決意して「最後の晩餐」の仕度をする女
高校時代の友人の自殺の真相を知りたがる女
不倫相手にクッキーを焼く女。
気鋭の描く「無垢と悪意」の後味は・・・・・


表題作のほか、「パリの壁」 「決して忘れられない夜」 「愚かな決断」 「父親はだれ?」 「生命の電話」

これは怖い。日常のなかに狂気が潜んでいるようなじわりと外堀から埋められていくような怖さである。後味は決してよくない。甘いと思って食べたら味なしクッキーだったときよりも、おそらく苦味が強い。思わず顔が歪んでしまう物語もある。それでも、次の物語の扉を開けずにはいられない一冊である。

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