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13階段*高野和明

  • 2004/08/20(金) 14:17:28

☆☆☆☆・


 無実の死刑囚を救い出せ 期限は3ヵ月、報酬は1000万円

 喧嘩で人を殺し仮釈放中の青年と、
 犯罪者の矯正に絶望した刑務官。
 彼らに持ちかけられた仕事は、
 記憶を失った死刑囚の冤罪を晴らすことだった。

                           (帯より)

2001年度の江戸川乱歩賞を 選考委員の満場一致で受賞した作品。
「死刑」ということについて 改めて考えさせられる一冊だった。
そしてひとつの犯罪、とりわけ殺人事件は それが行われた瞬間から 犯人・被害者はもちろんのことその周囲にも強度も深度も濃度もさまざまな影響が及ぶのだということを やるせなさや憤りと共に考えさせられた。それは たとえ殺人を犯したものが罪を償って出てきたとしても いつまでも消えることのない影響力なのである。
さらに 「冤罪」ということについても 考えさせられる。人間の手は神の手ではない。完璧な自信の上に立って人が人を断罪することはできるのだろうか。些細なタイミングのずれが冤罪を生むかもしれないということは 忘れられてはいけないことだと強く思う。

数々の伏線、度重なるどんでん返し、心理の綾。著者の「この本を手に取ってくださった皆様方に、少しでも楽しんでいただければと祈るのみです。」という言葉のとおり 充分に楽しませてもらったし 考えさせてももらった。


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本を読んだら・・・byゆうき
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● 13階段 高野和明

13階段高野 和明 講談社 2001-08この本は、江戸川乱歩賞受賞の時も、映画化された時も、読もうと思ったのに、なんだか気が進まなくて手に取れませんでした。基本的に、私は恐がりなんですよねー。もう、タイトルからして恐そうで・・・。今回読もうと思ったきっかけは、同

  • From: IN MY BOOK by ゆうき |
  • 2006/06/08(木) 13:51:37

13階段/高野和明

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  • From: 文学な?ブログ |
  • 2006/07/13(木) 01:14:38

13階段@高野和明

日本の法制度、刑罰制度、司法制度、死刑制度、保護観察制度などについて、貴方はどん...

  • From: K's Labo |
  • 2007/05/30(水) 23:23:03

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