無菌病棟より愛をこめて*加納朋子

  • 2012/04/09(月) 22:00:36

無菌病棟より愛をこめて無菌病棟より愛をこめて
(2012/03)
加納 朋子

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2010年6月、私は急性白血病だと告知された。愛してくれる人たちがいるから、なるべく死なないように頑張ろう。たくさんの愛と勇気、あたたかな涙と笑いに満ちた壮絶な闘病記。


著者初のノンフィクションである。ご本人の闘病記なのだ。冗談を交えて軽い調子で書かれているのだが、だからこそご苦労の程が察せられて辛くなる。日記形式で書かれているのだが、その時期のご夫君の様子をtwitterで拝見していたので、あのお忙しそうで大変なときに、我々の見えないところではまったく別の大変な思いをなさっていたのだと知って驚きを隠せない。表に見えることだけではほんとうのことはなにもわからないのだと改めて思い知らされもする。告知を受けたときはどれほどの衝撃だったことかと思うが、身体も心もお辛い中で、見事に自己管理に努めていらっしゃることに感動する。愛する人たちのために、まだまだ死んでなどいられないという強い気持ちが壮絶な治療に立ち向かう力になっているのだろう。これほど早い段階で本になり読者の手元に届いたということにも、著者の生きようというパワーを感じさせられる。一日も早く発病以前の暮らしに戻れますように、そしてまた新しい作品をたくさん読めますように、と祈らずにはいられない一冊である。

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