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ビブリア古書堂の事件手帖*三上延

  • 2012/04/10(火) 18:26:09

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)
(2011/03/25)
三上 延

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鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。


 プロローグ
 第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
 第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫)
 第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
 第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房)
 エピローグ

ビブリア古書堂シリーズ一作目。物語は一話完結の連作形式なので、どこから読んでも愉しめるが、二作目から先に読んでしまったので、想像するしかなかった詳しい事情がやっとわかっていろいろと納得できた。それにしても栞子さんの本に対する愛情の深さの並大抵でなさを、またまた思い知らされた。そして、今回は骨折して病院のベッドにいるので、比喩でもなんでもなく動くことができないので、まさに安楽椅子探偵なのである。ほんの少しの手がかりから事件の背景や当事者の心の動きまで推理してしまうのには、舌を巻くしかない。人が出会い、心酔し、強い絆で結ばれるようになるというのはこういうことなのだと思わせてくれる一冊でもある。

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