東雲の途*あさのあつこ

  • 2012/05/03(木) 10:49:56

東雲(しののめ)の途(みち)東雲(しののめ)の途(みち)
(2012/02/18)
あさの あつこ

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「弥勒の月」「夜叉桜」「木練柿」に続くシリーズ第4弾! 小間物問屋遠野屋清之介、同心木暮信次郎、そして、二人が引き寄せる事件を「人っていうのはおもしれえ」と眺める岡っ引きの伊佐治。突出した個性を持つ三人が織りなす江戸の巷の闇の物語。川から引き揚げられた侍の屍体には謎の瑠璃石が隠されていた。江戸で起きた無残な事件が清之介をかつて捨てた故郷へと誘う。特異なキャラクターと痺れるキャラクターとが読者を魅了した、ファン待望の「弥勒シリーズ」、興奮の最新作!


今回は、岡っ引き・伊佐治親分の視線で語られる部分が多い。遠野屋と木暮という並の尺度では計れない二人の間にあって、仕える身ながら包み込むような存在である伊佐治の役割は、物語のなかで大きなものだと改めて思わされる。味のある存在である。そして遠野屋清之介が、どうしようもなく背負っている昏い過去とどう折り合いをつけていくかの明るい兆しが見えたような一冊でもある。これからの商人としての清之介と木暮や伊佐治との関係も気になるところである。

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