ブレイズメス 1990*海堂尊

  • 2012/05/29(火) 17:00:17

ブレイズメス1990ブレイズメス1990
(2010/07/16)
海堂 尊

商品詳細を見る

バチスタの原点を追ってついに海外へ!  おなじみの大学病院を舞台にシリーズ中もっとも派手な手術が登場。富国モナコも絡み日本医療を考える小説はさらにエキサイト!「ブラックペアン」につづく第2弾


内容紹介の通り、なんとも派手な手術が繰り広げられる。だが、そこに至る経緯こそが興味深くもある。佐伯病院長の思惑と、天城医師の思惑が一致しているかと言えばそうでもなく、東城医大のそうそうたる面々はやはり各々の体面や地位に固執しているようにしか見えず、旧態依然とした枠の中でしか物事を考えられないようである。とはいえ、天城のような考え方は世界中探しても珍しいのではないかとは思うが。手技の素晴らしさを見せつけられ、資金の算段をつけられては、すべてを呑みこんで見守るしかない、といったところであろうか。手技の素晴らしさは認めるとしても、命を任せるには一抹の不安を覚える人物でもある。わくわく感とあきらめ感がないまぜになったような読後感の一冊だった。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する