話虫干*小路幸也

  • 2012/07/08(日) 16:46:52

話虫干話虫干
(2012/06/07)
小路 幸也

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とある町の図書館に出没する話虫(はなしむし)。漱石「こころ」のなかに入り込み名作はメチャクチャに。架空の物語世界を舞台に図書館員たちの活躍が始まる。


Twitterで、漱石の『こころ』を読んでいないと解り辛いところがある、というツイートを読み、細かいところはほぼ忘れていたのですぐに再読したのだった。読み始めてすぐそのわけに納得し、著者なりの『こころ』以前の物語なのかと合点してしばらく読み進むと、なんのなんの、そんなに容易く想像できるようなものではなかった。ファンタジーである。いきなりさまざまな設定が時間も空間も飛び越えて『こころ』の世界に読者もろとも運んで行ってくれるのである。何とも贅沢な夢の世界である。しかもラストの展開がこれまた予想外で、小説の登場人物と話虫退治の図書館員との友情に胸がじんとするのである。いろんな意味でとても贅沢な一冊である。話虫がほんとうにいたら困るが。



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じゃじゃままブックレビュー

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話虫干 小路幸也著。

《★★★》 小説の中に勝手に入り込んで、物語を変えてしまう虫がいる。犯人を見つけ出し、《干す》ことで名作を守る、そんな任務を負った市立図書館の職員。 なんと入り込んだ物

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2012/09/30(日) 15:36:57

この記事に対するコメント

「こころ」たぶん読んでないはずなんですよね~。いや、絶対読んでない。(苦笑)
逆に割り切ってなにがどうとか分かってないけど、じゃんじゃん読んじゃいました。(笑)でも物語の中に入り込めたら、なんか楽しそう、って想像してました。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2012/09/30(日) 15:39:00
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読んでいなくてもたぶん結構愉しめましたよね。
でも、物語の中に入り込んで物語自体が少しずつ変化していくとすると、その途中にその物語を読む人はどうなるんだろう、とか考え始めると迷宮から抜け出せなくなりそうで、頭がグルグルしてしまいました。^^;

  • 投稿者: ふらっと
  • 2012/09/30(日) 16:32:10
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