清須会議*三谷幸喜

  • 2012/08/17(金) 18:11:18

清須会議清須会議
(2012/06/27)
三谷 幸喜

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生誕50周年記念「三谷幸喜大感謝祭」のラストを飾る、満を持しての書き下ろし小説、遂に刊行! 信長亡きあとの日本の歴史を左右する五日間の攻防を「現代語訳」で綴る、笑いと驚きとドラマに満ちた、三谷印の傑作時代エンタテインメント!

日本史上初めての会議。「情」をとるか「利」をとるか。
本能寺の変、一代の英雄織田信長が死んだ。跡目に名乗りを上げたのは、柴田勝家と羽柴秀吉。その決着は、清須会議で着けられることになる。二人が想いを寄せるお市の方は、秀吉憎さで勝家につく。浮かれる勝家は、会議での勝利も疑わない。傷心のうえ、会議の前哨戦とも言えるイノシシ狩りでも破れた秀吉は、誰もが驚く奇策を持って会議に臨む。丹羽長秀、池田恒興はじめ、会議を取り巻く武将たちの逡巡、お市の方、寧、松姫たちの愛憎。歴史の裏の思惑が、今、明かされる。


これで歴史を知ったつもりになってはいけないと思うが、教科書の中にしか存在しないイメージだった戦国武将たちが、一瞬にして身近な存在になることは請け合いである。本作は歴史小説ではなく、現代語(訳)の会話と思考のみで成り立っていることを思えば、小説かどうかも判断に迷うのだが、面白いことだけは確かである。信長を取り巻く武将たちの、信長亡き後の思惑や腹の探り合いの本音を、透明人間になって見聞きしたような心地になれる一冊である。

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