キシャツー*小路幸也

  • 2012/08/22(水) 13:58:07

キシャツーキシャツー
(2012/07/14)
小路 幸也

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うちらは、電車通学のことを、キシャツー、って言う。部活に通う夏休み、車窓から、海辺の真っ赤なテントに住む男子を見つけて……微炭酸のようにじんわり広がる、それぞれの成長物語。


傍目にはとても恵まれていたり、優等生だったり、明るく元気いっぱいに見えていても、近づいて深く知ればそれだけではないこともわかる。誰しも、足りないもの、欠けている部分、屈託を抱えているものである。それでも、それをわかり合いつつ、欠けた部分を補うように互いを思いやり、仲好く愉しく高校生活を送っている。そんなある夏休みの物語である。そのたった数日の短い期間に、赤いテントの少年を交えて、ぎゅっと濃い何かが詰まっている。それぞれがこの先生きていくために大切な何かが。いまは何も見つからなくても、考え続けることが大切なのだと思わされる一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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キシャツー 小路幸也著。

《★★☆》 電車通学のことをその地域では汽車通学、略してキシャツーと呼んでいる。 はるか、このみ、あゆみは仲良し三人組。はるかとこのみは幼馴染みだけど、あゆみは高校から

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2012/12/05(水) 09:47:31

この記事に対するコメント

結構みなさん出生や内面の秘密を抱えてたりするのに、健全でしたね。
同じ題材をドロドロに書く作家さんもいそうですが、こんな風に爽やかに書けるのってさすが小路さんですね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2012/12/05(水) 09:51:24
  • [編集]

ほんとにみんな、いろいろ抱えていますよねぇ。
それが普通なのか特別なのかはよく判らないけれど
ちゃ~んと小路さんの味わいになっているのが素晴らしいです。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2012/12/05(水) 11:10:30
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