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天地明察*冲方丁

  • 2012/09/22(土) 20:22:08

天地明察天地明察
(2009/12/01)
冲方 丁

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江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!


天文学にも算学にも囲碁にも全く明るくはないが、それでも震えるような使命感や喜びや興奮が伝わってきて、いつしか物語にのめりこむように読んでいた。若い晴海の力だけでは何ともしがたい難題だが、彼の熱意と謙虚さ素直さが、自ずと協力者を引き寄せ、事をうまく運ばせたのだろう。そして、上に立つ者の度量の大きさも印象的である。とりわけ保科正之の働きは、現代の日本にとって宝とも言えるのではないだろうか。治政の現状に目をやると、嘆かわしさが倍増する心地である。壮大で感動的な一冊である。

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