ゼラニウムの庭*大島真寿美

  • 2012/10/04(木) 17:04:14

ゼラニウムの庭 (一般書)ゼラニウムの庭 (一般書)
(2012/09/15)
大島真寿美

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わたしの家には、謎がある―双子の妹は、その存在を隠して育てられた。家族の秘密を辿ることで浮かび上がる、人生の意味、時の流れの不可思議。生きることの孤独と無常、そして尊さを描き出す、大島真寿美の次なる傑作。


作家になったが、それとは別にきわめて個人的な忘備録として書かれたるみ子(るるちゃん)の記録がそのままこの物語である。俄かには信じられないような事情を抱え、長い間隠し続けてきたるみ子の家のこと。亡くなる前の祖母がるみ子に語ってくれた真実や、気取られないようにるみ子自身が父母から聞き出した事情が、ときどきのるみ子の思いとともに語られている。そのあとには、嘉栄さん自身がるみ子の記録を読んで付け加えたことが、附記として載せられている。切なさ、逞しさ、哀しみ、尊厳、うしろめたさ、そして時間の流れというものの不思議さや理不尽さが渦巻く一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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ゼラニウムの庭 大島真寿美著。

《★★★☆》 その家には秘密がある。その秘密を守るために、磁場に引きつけられるようにその家に縛られる家人たち。 祖母に打ち明けられた秘密は、到底信じることのできないもの

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2013/07/29(月) 16:43:47

この記事に対するコメント

不思議とどんどんページめくってました。
最近の大島さんは、どことなく切ない寂しい感じが多くないですか?でも、「ゼラニウムの庭」、あり得ない話なのに、引き込まれましたね。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2013/07/29(月) 16:47:28
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秘密とか謎とかって、それがどんなものか判る前から、どうしても惹かれてしまいますね。
この物語の秘密は、普通に考えると突拍子もないものだけれど、大島さんの世界の中では、やはりなんとしても一族挙って隠さなければならない重大な秘密で、自然に惹きこまれてしまいますよね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2013/07/29(月) 18:24:50
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