六つの手掛り*乾くるみ

  • 2012/10/07(日) 10:05:32

六つの手掛り六つの手掛り
(2009/04/15)
乾 くるみ

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雪野原に立つ民家で、初めて会った者同士が一夜を過ごし、翌朝、死体発見(『六つの玉』)。姪に話して聞かせる、十五年前の「大学生・卒業研究チーム」爆死事件の真相(『五つのプレゼント』)。大学の補講中、マジック好きな外国人教授が死んだ、ESPカード殺人事件(『四枚のカード』)。中味を間違えた手紙と残された留守電が、エリート会社員殺害の真相を暴く(『三通の手紙』)。特注の掛軸は、凝ったイタズラが大好きな、地方の名士がが殺された謎を知っている(『二枚舌の掛軸』)。決定的な証拠がありありとそこに存在した、ベテラン作家邸殺人事件(『一巻の終わり』)。見た目は「太ったチャップリン」!?林茶父が、今日もどこかで事件解決。


「六つの玉」 「五つのプレゼント」 「四枚のカード」 「三通の手紙」 「二枚舌の掛け軸」 「一巻の終わり」

林茶父(サブ)を探偵役とした連作である。ただ、探偵役ではあるものの、林茶父自身が主役になることはなく、物語の目となるのはいつも別の人物である。それでも、マジックが好きだからということもあるのか、茶父の目のつけどころは、トリックを見破るのに秀でていて、どの謎解きもなるほどと思わされる。本作は、林四兄弟シリーズ中の一作のようだが、林茶父のことをもっと知りたくなる一冊である。そして残る三兄弟の物語もぜひ読んでみよう。

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