獅子真鍮の虫*田中啓文

  • 2012/10/17(水) 16:45:11

獅子真鍮の虫 (永見緋太郎の事件簿) (創元クライム・クラブ)獅子真鍮の虫 (永見緋太郎の事件簿) (創元クライム・クラブ)
(2011/03/24)
田中 啓文

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クインテットでの活動を休止にして海外に旅立つ唐島に、同行すると言いだした永見。ニューヨーク、シカゴ、ニューオリンズでふたりが出合った、ジャズと不思議な出来事。“日常の謎”的ジャズミステリーシリーズ、第三弾。あこがれのミュージシャンが遺した楽器を手に入れた唐島を襲った災難、ニューヨークで管楽器の盗難事件に巻きこまれた永見が見いだした真相、シカゴで仲良くなった老人が行方不明になっていた伝説のジャズマンだったことに端を発した騒動の顛末…、など全七編を収録。田中啓文おすすめのジャズレコード、CD情報付。


表題作のほか、「塞翁が馬」 「犬猿の仲」 「虎は死して皮を残す」 「サギをカラスと」 「ザリガニで鯛を釣る」 「狐につままれる」

アメリカのジャズシーンめぐりのような趣である。そして、どこにいてもふらっといなくなったり、さらっと謎を解いたりする永見緋太郎である。マイペースなのはいつものことながら、音楽に関しては強い衝撃を受け、本場の洗礼をも受け、大きな影響を受けて成長もしたようである。相変わらず彼の中心は音楽なのである。ジャズにはまるで疎いが、お腹に響くような圧倒的な音に包まれた心地にもなった。永見緋太郎シリーズはこれをもって一旦おしまい、というのが残念な一冊である。

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