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蒼林堂古書店へようこそ*乾くるみ

  • 2012/10/19(金) 07:14:10

蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)蒼林堂古書店へようこそ (徳間文庫)
(2010/05/07)
乾 くるみ

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書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ―いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。乾くるみがかつてなく優しい筆致で描くピュアハート・ミステリ。


林四兄弟シリーズ。今回登場するのは次男の林雅賀(はやしまさよし)。彼はカフェ付古書店のマスターで探偵役でありながら、主役ではなく、目線は常連客で高校の同級生の大村龍雄である。100円以上の売買をした客にコーヒーを振舞う、という独自のサービス目当てにやってくる常連客たちが持ち込むちょっとした引っ掛かりを解き明かす、という趣向である。北森鴻氏の香菜里屋シリーズに趣向は似ているが、数段こぢんまりさせたような感じではある。探偵役の林雅賀が――答えがあらかじめわかっているとは言え――インターネットで検索してみせる、というのはいまの時代ならでは、なのか、なぁ。気軽に愉しめる一冊ではある。

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