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謎物語*北村薫

  • 2004/09/02(木) 17:57:46

☆☆☆・・


-----あるいは物語の謎-----

 校庭で遊んでいて、「動詞は活用する」ことにふと気づき、
 新鮮な驚きを覚えた小学生が、長じて作家・北村薫になりました。
 けっしておしゃべりではないのに話し上手。
 そんな北村さんが、落語の話、夢の話、手品の話、
 さまざまな話題を織り交ぜながら、
 本格推理小説の尽きない魅力と、
 宿命的に背負うその危うさとについて語り、
 「しかし友よ、それは冒す値打ちのある冒険なのだ」と謳う――
 この本をこれから読む読者(あなた)は、とびきりの幸せ者です。
                          宮部みゆき

                           (帯より)

さすが北村さん、お子さんの頃から 目のつけどころが違いますね。
帯の宮部みゆきさんのおっしゃるおしゃべりでないのに話し上手という言葉に深く肯いた。きっと 北村さんの頭の中には 思いがけず発見したことのあれこれを 誰かに話したい、聞いてもらいたい というわくわくした少年のような昂ぶりが詰っているのではないだろうか。そんな気がする。素敵である。

第七回の冒頭のこんな文章には失礼ながら少し笑ってしまった。
 昨今では、人の死なないミステリ、特に日常性の中の謎、
 などといったタイプの作品に出会うと、もうそれだけでうんざりする
 ――ことが多い。

私の 北村作品のいちばん好きなところがまさにこの 人の死なない日常性の謎なのだから。うんざり、などとおっしゃらずに これからもこの線でいっていただきたいものである。

素に近い北村さんの横顔を垣間見られたような気がして 嬉しかった。

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