東京ローカルサイキック*山本幸久

  • 2012/11/09(金) 21:08:09

東京ローカルサイキック東京ローカルサイキック
(2012/09/28)
山本 幸久

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日暮誠は死んだミーニャのことを思い出すと瞬間移動した。吉原花菜は恋をすると体が浮いた。そんな二人が中学の図書委員会で一緒になった。委員長の花菜とひとつ歳下の日暮。おたがい想いを寄せながらもいつしかすれ違い―。それから六年。意外な形で二人は再会する。花菜がハマった深沢アキ、彼女は日暮の母親だった。しかも親友の穂先友美によれば、深沢アキにはピンクのクラゲがついているという…。


冒頭から目を疑う場面が繰り広げられている。小学校四年の日暮誠は、愛猫を失った哀しみに暮れていたら瞬間移動してしまったというのである。これからページを繰るごとにどこへ連れて行かれるのだろう、と少しだけ慄く。そして読み進むと、現象は違うが、不思議なことが身に起こる人たちばかりが現れる。だが、それ以外は普通の青春物語であり、成功物語であり、再開の物語なので、あっという間に不思議な設定にも慣れてしまう。ラスト近くのホテルの騒動は、あまりにもドタバタで、どう終わらせるのか不安がよぎることもあったが、無事すとんと納まるところに納まって、これもハッピーエンドというのだろうか。いささか毛色は変わっていたが、憎めない一冊である。

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  • 2012/11/11(日) 12:55:25

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