ソロモンの偽証--第二部 決意*宮部みゆき

  • 2012/12/01(土) 21:30:57

ソロモンの偽証 第II部 決意ソロモンの偽証 第II部 決意
(2012/09/20)
宮部 みゆき

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騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…気がつけば、走り出していた。不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。その手捌きに僕たちは戦慄した。彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…僕たちはこの裁判を守れるのか!?


第一部のラストの藤野涼子の決意で動き出した第二部である。渦中にいながら蚊帳の外状態に置かれ、自分たちも積極的に知ろうとしないまま、割り切れない思いだけを胸にわだかまらせていた柏木の同級生たち。涼子の一歩によって、ただ真実を知りたいという思いが、彼らを動かし、自分たちで学校内裁判をすることになったのである。弁護人として加わった他校の生徒・神原は、複雑な環境にありながら有能な弁護人ぶりを発揮し、三中のメンバーを助け、あるいはリードして共に真実へと向かっている。――と言い切っていいのかどうか、実は確証が持てずにいる。彼には何かある。それが喜ぶべきことなのか悲しむべきことなのかはまだ判らないが、第三部ではきっとその辺りもはっきりするのだろう。第二部は、夏休みのほんの短い期間のことなのだが、これでもかと言うくらい驚くべき新しいことが、事件も含めて起こったので、第三部でこれらがどういう風に収束していくのかが愉しみである。第一部以上に惹きこまれた一冊だった。




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ソロモンの偽証 第Ⅱ部 決意 宮部みゆき著。

《★★★☆》 同級生が雪の日、学校の屋上から転落死した。これは事故なのか、自殺なのか。それとも・・・。 嘘の告発状、隣人のストーカー、マスコミの穿った報道、それらに混乱させられ、同級生が死に、問題児たちも仲間割れをし、一人は重傷。主犯格とされていた生徒…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2014/01/23(木) 17:13:21

この記事に対するコメント

あっ!ふらっとさんの記事読んでしまって、も~、早く第Ⅲ部読みたくなりました。
きっと私が今モヤモヤと予想している以上の裏切りがあるんでしょうね。
Ⅰ部はだらだらと長い印象しかなくて、Ⅱ部はグイグイ引き込まれました。それにしても放火のこととか、案外捜査のこと喋っちゃって、そこは一瞬興ざめしちゃいましたけど。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2014/01/23(木) 17:16:25
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第二部の立場って、なかなか微妙ですよね。^^;
いくらぐいぐい惹きこまれても、もどかしさの最中で終わってしまって…。
実際にこんな中学生っているかしら、とか、いくら親子とは言え中学生の娘にこんなことまで話しちゃっていいの、とか、突っ込みどころがないわけではないけれど、ラストの第三部にバトンタッチする役目は十二分に果たされていましたね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2014/01/23(木) 19:54:21
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