キオスクのキリオ*東直子

  • 2012/12/02(日) 21:38:10

キオスクのキリオキオスクのキリオ
(2012/10/10)
東 直子

商品詳細を見る

人生のコツは深刻になりすぎへんこと。ノーと言えないおっちゃん、キリオ。彼のもとには次々と、なにかを胸に抱えた人たちがやってくる。なんだかおかしい、なんとも不思議な連作短篇集。


「迷いへび」 「調合人」 「夕暮れ団子」 「トラの穴」 「シャボン」 「アジサイコーラ」 「ミルキー」 「行方不明未届人」 「空の中」 「時の煮汁」

不思議なおっちゃんである。キリオ。50歳でずっと独身であるが、まるっきりモテないというわけでもなく、なんとなく人にすり寄ってこられる体質でもあるようである。扉絵のイメージそのものである。人はキリオにわざわざ会いに来たりする。しかも探してまで、ということまである。キリオに話を聞いてもらって、スッキリ解決するわけでもないのに、である。不思議だ。キリオは気負うことなくキリオでいるだけなのに。キオスクを見かけたら、キリオがいないかどうか覗いてみたくなる一冊である。もしかすると登場人物たちもみんなそうなのかもしれない。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する