ソロモンの偽証--第三部 法廷*宮部みゆき

  • 2012/12/07(金) 19:18:55

ソロモンの偽証 第III部 法廷ソロモンの偽証 第III部 法廷
(2012/10/11)
宮部 みゆき

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この裁判は仕組まれていた!? 最後の証人の登場に呆然となる法廷。驚天動地の完結篇! その証人はおずおずと証言台に立った。瞬間、真夏の法廷は沸騰し、やがて深い沈黙が支配していった。事件を覆う封印が次々と解かれてゆく。告発状の主も、クリスマスの雪道を駆け抜けた謎の少年も、死を賭けたゲームの囚われ人だったのだ。見えざる手がこの裁判を操っていたのだとすれば……。驚愕と感動の評決が、今下る!


驚天動地、というか、第二部までで喉元までせり上がってきていた疑心と膨らんだ想像に着地点が与えられてほっとした、というような第三部だったような気がする。物語の筋としては、前述のとおりなのだが、単にそれだけではないものがこの物語にはあるように思う。結果ではなくそこに行きつく過程こそが、そしてその過程に自分たちが立ち会うことがなにより大事なのだというのが、学校内裁判に関わった中学生たちの心情ではないだろうか。そして、エピローグで張りつめていたものが、ふっと溶かされていく心地になった。これがあってよかった。欲を言えば、野田健一だけでなく、神原和彦の、大出俊介の、藤野涼子の、ほかのメンバーのその後も知りたかった。そして、生きるということについて考えさせられる一冊でもあった。

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