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ダックスフントのワープ*藤原伊織
- 2004/09/05(日) 18:04:08
☆☆☆・・
利発で難しい言葉を使いたがる癖のある自閉傾向の10歳の少女マリの家庭教師として――標準的な家庭教師10人分ほどの報酬で――雇われている心理学科の学生である「僕」が 彼女にしている授業は [話をすること]である。今は老いたダックスフントの物語を話しているところだ。
マリは「僕」の話を自分なりに噛みしめて理解しているように見える。そこに何か意味を見出そうとするように ときに 自分の身に引き比べたり 遠いこととして眺めているように。それでも「僕」の家庭教師としての仕事の効果は出ていたように思える。
マリと「僕」とのやりとりは 10歳の少女と大学生の青年との会話、というよりも 哲学者同士の会話、とでもいう雰囲気に包まれている。人生を悟っているのか あるいは逆に人生を諦めているように見える。しかし 外側を包む雰囲気とはうらはらに 本当はキラキラと生きたいのだと思う。弾むように生き生きと。
なのに_____。
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こんにちは。
文庫版を読みましたが、内容が文学だとは知りませんでした。
こんなのも藤原さんは書いていたのですね。
ほんとうに、文学の藤原さんももっと読みたかったですね。