猿の悲しみ*樋口有介

  • 2013/01/17(木) 07:30:39

猿の悲しみ猿の悲しみ
(2012/09/24)
樋口 有介

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殺人罪で服役8年、独身、16歳不登校の息子あり。職業:弁護士事務所の美脚調査員風町サエ32歳。ついでに命じられた殺人事件の調査。歪んだ愛の発端は34年前に遡る―口は悪いが情に厚い。著者渾身の長編ハードボイルド。


美人で美脚の前科持ちシングルウーマンの主人公で、それが弁護士事務所の裏仕事を請け負う調査員だなんて、すぐにでもドラマになりそうな設定である。かなりきわどい調査もこなす主人公・風町サエであるが、息子・聖也に向ける愛情は半端ではない。無理難題をこなしながらもいつも聖也の元に早く帰りたいと思い、一緒に食べる夕食のことを考えるのである。ハードボイルド一辺倒ではない、甘々の母の顔がそこここに覗くギャップもまた魅力なのである。ぜひシリーズにしてほしい一冊である。二丁目のうらぶれたバーの片隅にいた草介さんは、もしかするとあの柚木草介だろうか。

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