FC2ブログ

ビブリア古書堂の事件手帖3~栞子さんと消えない絆~*三上延

  • 2013/02/16(土) 17:09:30

ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
(2012/06/21)
三上 延

商品詳細を見る

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。すっかり常連の賑やかなあの人や、困惑するような珍客も。人々は懐かしい本に想いを込める。それらは予期せぬ人と人の絆を表出させることも。美しき女店主は頁をめくるように、古書に秘められたその「言葉」を読みとっていく。彼女と無骨な青年店員が、その妙なる絆を目の当たりにしたとき思うのは?絆はとても近いところにもあるのかもしれない―。これは“古書と絆”の物語。


 第一話/ロバート・ヤング『たんぽぽ娘』(集英社文庫)
 第二話/『タヌキとワニと犬が出てくる、絵本みたいなの』
 第三話/宮澤賢治『春と修羅』(関根書店)

シリーズ三作目にして、栞子さんが胸の裡に押し込めていた母をめぐる何かが動き出したようである。プロローグとエピローグでは、妹の文香の母に対する思いも垣間見られ、姉妹それぞれの屈託が少しずつ明るみに出てくる予感もある。そして、篠川家の問題だけでなく、ビブリア古書堂の客の家庭でもさまざまな本に関する厄介ごとが持ち上がり、栞子さんが静かに、ある時は熱くそれを解き明かし、家族の絆を再確認することになるのである。放映中のドラマに、『春と修羅』がもう登場してしまい、先に映像を観てしまったが、さほど違和感はなかった。姉妹と母、栞子さんと大輔の関係は、次の作品で何らかの展開を見せるのだろうか。そちらも愉しみなシリーズである。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する