狛犬ジョンの軌跡*垣根涼介

  • 2013/02/21(木) 19:49:52

狛犬ジョンの軌跡狛犬ジョンの軌跡
(2012/12/15)
垣根 涼介

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太刀川要は、深夜、山のなかをドライブ中に黒い大きな犬をはねてしまう。あわてて犬のもとにかけよると、車との接触でできたとは思えない大きな切り傷からの出血で、半死半生の状態だった。動物病院での治療の甲斐あって黒犬は助かったのだが、ペットたちが激しく怯えて困っている、と獣医から連絡が入る―。こいつはいったい何者なんだ?あんな時間にあんな場所で、いったい何をしていたのか?奇妙な共同生活を始めた要と黒犬を待ち受ける現実とは―。


タイトルを一見して、どんな物語だろう、と思いつつ読み始めたが、タイトル通りの物語であった。建築設計士の太刀川と大きな黒犬の物語。ただ普通でないのは、黒犬の正体である。奇想天外な設定なのだが、なぜか心情はとてもよく解り、このまま何事もなく太刀川とジョンと名づけられた黒犬が、仲好く暮らしていければいいのに、と応援したくなる。だがやはりそう簡単なことではないのだった。面白くなかったわけではないが、著者の意図――狛犬の復讐心を描きたかったのか、犬と人間の心の通い合いを描きたかったのか、警察の捜査力の素晴らしさを言いたかったのか、などなど…――が、もうひとつよく判らなかったのが残念な一冊でもある。




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狛犬ジョンの軌跡 垣根涼介著。

《★★☆》 車好きの太刀川が夜中走らせていると、黒い物体とぶつかった。 見れば、大きな黒い犬らしきもの。轢いてしまったが、よく見れば轢いただけとは思えない傷口があり、黒

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2013/07/12(金) 12:34:08

この記事に対するコメント

ふらっとさんの仰るように、復讐心なのか人間との絆なのか、結局のところ、どっちなんだい?と中途半端な気持ちになりました。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2013/07/12(金) 12:36:06
  • [編集]

じゃじゃままさんもそうでしたか。
やはり中途半端な感じは否めませんでしたね。
面白くないわけではないので少しばかり残念でした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2013/07/12(金) 13:15:10
  • [編集]

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