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紅雲町ものがたり*吉永南央

  • 2013/02/22(金) 21:34:20

紅雲町ものがたり紅雲町ものがたり
(2008/01)
吉永 南央

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離婚や息子との死別を乗り越え、老いても自分の夢にかけた大正生まれのお草。知的で小粋な彼女が、街の噂や事件の先に見た人生の“真実”とは―。オール讀物推理小説新人賞受賞作を含む連作短編集。


「紅雲町のお草」 「クワバラ、クワバラ」 「0と1の間」 「悪い男」 「萩を濡らす雨」

還暦を過ぎてから、和食器とおいしいコーヒーのお店「小蔵屋」をはじめたお草さんが主人公であり、いわゆる探偵役でもある。ただ、探偵と言っても、本格的に推理して謎を解き明かすというよりは、自分や小蔵屋に多少でもかかわりのある出来事や事件に興味を持ち、放っておけない心持ちで目配り気配りをするうちに、事の真相が見えてくる、ということのようでもある。お草さんの来し方や、自覚せざるを得ない老いの気配も加わって、元気溌剌というわけにはいかないが、だからこそ見えてくるものもあるに違いない。小蔵屋を訪ね、おいしいコーヒーを味わってみたいと思わされる一冊である。

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