おとぎ菓子*和田はつ子

  • 2013/03/05(火) 07:36:14

おとぎ菓子―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)おとぎ菓子―料理人季蔵捕物控 (時代小説文庫)
(2010/06)
和田 はつ子

商品詳細を見る

日本橋は木原店にある一膳飯屋・塩梅屋。主の季蔵が、先代が書き遺した春の献立「春卵」を試行錯誤しているさ中、香の店酔香堂から、梅見の出張料理の依頼が来た。常連客の噂によると、粋香堂では、若旦那の放蕩に、ほとほと手を焼いているという…(「春卵」より)。四篇を収録。季蔵が市井の人々のささやかな幸せを守るため、活躍する大人気シリーズ、待望の第七弾。


表題作のほか、「春卵」 「鰯の子」 「あけぼの薬膳」

初読みなのだが、シリーズ七作目のようである。長寿シリーズなのだなぁ。だが、一話完結なので、細かい事情はわからないながら、想像力で補えないほどではないので、途中からでも充分愉しめる。江戸と食べものとミステリは相性がいいのだろうか。同じような組み合わせの作品はかなりいろいろあるように思う。そしてたいていどれも面白い。江戸の暮らしの季節感を愉しむ風情と、工夫しながら創り出し作り上げる料理と、謎を解き明かして悪を懲らしめる爽快感が、それぞれを高め合うのかもしれない。そこに人情や恋事情が絡めば、もう惹かれないわけがない。やさしくあたたかく、スリルのある一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する