展覧会いまだ準備中*山本幸久

  • 2013/03/23(土) 17:06:06

展覧会いまだ準備中展覧会いまだ準備中
(2012/12/18)
山本 幸久

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学生時代は応援団に在籍していた変わり種学芸員の今田弾吉。東京郊外の公立美術館に勤める彼は、職員の中で一番下っ端。個性豊かな先輩たちにコキ使われながらも、「上の命令は絶対」という応援団精神を発揮して、目の前の仕事に追われる日々を送っていた。自ら企画立案した美術展の実現なんて遠い夢。しかし美術品専門運送会社の美人社員・サクラとの出会いと、応援団の大先輩からある一枚の絵を鑑定依頼されたことが、弾吉の心に、何かのスイッチを入れたのだった。


お仕事物語、学芸員編である。数いる応募者を結果的に押しのけて、やりたかったことを仕事にしている弾吉だが、自分のやりたいことをやれているかと問われると、答えに窮するのが実情の毎日である。いちばん下っ端なので、上から言われたことをこなすのが精いっぱい。そんな日々に、楔を打ち込んだのは、学生時代の先輩に見せられた一枚の絵だった。一朝一夕に変わるものではないが、少しずつ一歩ずつ弾吉は自分の企画を実現させるために動き出す。いまだ準備中の展覧会がどれほどたくさんあるのだろうか、ということを想うと、気が遠くなるようでもあり、わくわくするようでもある。いつの日か、思わずニンマリしてしまうような羊や駱駝や鰐の絵を野猿美術館で観てみたいと思わされる一冊である。




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展覧会いまだ準備中 山本幸久著。

《★★★★★》 大学時代は応援団。卒業後は大学院に進み、学芸員となり野猿美術館で働く今田弾吉。 応援団魂はそのままに、いまだやりたいことを成し遂げてない弾吉。仕事先のサ

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2013/08/03(土) 22:09:07

この記事に対するコメント

私、この本好きです。
最初は、美術館の話か~って思っていたのに、徐々に、そうだ、今度美術館行ってみようって気になりますもんね。
ああ、好きだな~、この本。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2013/08/03(土) 22:10:54
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なんのお仕事でもそうだけれど
裏側を知ると、表側の見方も変わりますね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2013/08/04(日) 06:17:58
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