赤猫異聞*浅田次郎

  • 2013/04/05(金) 07:06:52

赤猫異聞赤猫異聞
(2012/08/30)
浅田 次郎

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鎮火後、三人共に戻れば無罪、一人でも逃げれば全員死罪。「江戸最後の大火」は天佑か、それとも――。火事と解き放ちは江戸の華! 江戸から明治へ、混乱の世を襲った大火事。火の手が迫る小伝馬町牢屋敷から、曰くつきの三人の囚人が解放された。千載一遇の自由を得て、命がけの意趣返しに向かった先で目にしたものは――。数奇な運命に翻弄されつつも、時代の濁流に抗う人間たち。激変の時をいかに生きるかを問う、傑作長編時代小説!


江戸から明治に移り変わる騒乱のなかで起こった火事騒ぎ。解き放たれた400の囚人たちの中に、いわくつきの三人がいた。繁松・お仙・七之丞、それぞれ重罪人でありながら、理不尽に絡め取られてもいる。鎮火後、三人ともに戻れば無罪、ひとりでも戻らなければ全員死罪、誰も戻らなければ鍵同心の小兵衛が腹を切る。鎮火の半鐘が鳴るまでの間の劇的な出来事がスリリングである。そして、時をおき、別々に違う人物があのときのことについて訊問される。そこで新たに明るみに出たことは、思いもよらない真実であった。涙あり、義理人情あり、憤りあり。ぞくぞくさせられる一冊だった。

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