望郷*湊かなえ

  • 2013/04/06(土) 07:12:11

望郷望郷
(2013/01/30)
湊 かなえ

商品詳細を見る

島に生まれ育った人々の、島を愛し島を憎む複雑な心模様が生み出すさまざまな事件。推協賞短編部門受賞作「海の星」ほか傑作全六編。


「みかんの花」 「海の星」 「夢の国」 「雲の糸」 「石の十字架」 「光の航路」

瀬戸内の小さな島、白綱島が舞台で、一話ごとに語り手を替える連作短編集である。島ならではの人間関係の濃密さや閉塞感、都会への憧れと途切れなく続く日々の暮らし。そんな環境だからこそ起こった数々の出来事や事件、そして、時を隔てたからこそ明らかにすることのできる隠されていた真実。世界の縮図とも、ひとりの人間の縮図とも言えそうな、さまざまな思惑のせめぎ合いは、ときにに切なく恐ろしいが、読み応えがある。凪いだ水面をかき乱すような心地にさせられる一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する