福家警部補の報告*大倉崇裕

  • 2013/04/07(日) 19:28:56

福家警部補の報告 (創元クライム・クラブ)福家警部補の報告 (創元クライム・クラブ)
(2013/02/21)
大倉 崇裕

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実力派漫画家と辣腕営業部長、もと同人が迎えた不幸な結末(「禁断の筋書」)、少女が目撃証言を拒むのはヤクザの一徹に絆されたからか(「少女の沈黙」)、老夫婦が爆弾で吹き飛ばした三人は銀行を襲う直前だった(「女神の微笑」)。『福家警部補の挨拶』『福家警部補の再訪』に続く、倒叙形式の本格ミステリ第三集。「こんな気分久しぶりだわ。ワクワクする」福家警部補の攻勢に犯人も発奮!活殺自在の名刑事、今日も徹夜で捜査する。


待ってました!福家警部補。相変わらず警察手帳はなかなか見つからないし、携帯電話の電源は入れ忘れるし、忙しすぎて家にも帰れず徹夜続きで、お金も下ろせずに部下に借りるし、現場では刑事には見られず追い払われそうになっている福家警部補である。そんな憎めない天然キャラなのだが、やることは半端ではない。一度睨まれたら逃げることなど不可能なのである。小さなシミさえ見逃さず、犯人の盲点に切り込んでくる。しかも淡々と、平然と。カッコイイ!でも、福家警部補の母はさぞや心配だろうと、物語には全く出てこない彼女の個人的なことまで想像してしまうのである。ちゃんと寝てちゃんと食べて、またカッコイイ姿を見せてほしいと思わずにはいられないシリーズである。

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