わたしたちが少女と呼ばれていた頃*石持浅海

  • 2013/06/24(月) 16:43:03

わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)
(2013/05/16)
石持 浅海

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新学期、横浜にある女子高の特進クラスで上杉小春は碓氷優佳という美少女に出会う。おしゃべりな小春とクールな優佳はやがて親友に―。二学期の中間試験で、東海林奈美絵が成績を急上昇させた。どうやら、夏休み中にできた彼氏に理由があるらしい。だが校則では男女交際は停学処分だ。気をもむ小春をよそに平然とする優佳。奈美絵のひと夏の恋の結末を優佳は見切ったようで…(「夏休み」)。教室のどこかで、生まれ続ける秘密。少女と大人の間を揺れ動きながら成長していくきらめきに満ちた3年間を描く青春ミステリー。


碓氷優佳の高校生時代の物語がいま読めるなんて、思ってもいなかった。そして高校生と言えどもやはり、優佳は優佳で、ちょっと鳥肌が立ってしまった。もちろん女子高生なので、女子高生らしい友だちづきあいもしているし、たわいのないおしゃべりもしているのだが、そんな日常生活の中でさえ、友人たちの誰も気づかないような些細な違和感を見つけてしまうのである。ラストの小春の慄きがとてもよくわかって、そんな風に産まてついてしまった優佳が可哀想になる。それはそれとして、ちょっぴり得したような一冊である。

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