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土蛍【猿若町捕物帳】*近藤史恵

  • 2013/07/09(火) 16:52:20

土蛍 猿若町捕物帳土蛍 猿若町捕物帳
(2013/06/19)
近藤 史恵

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業の深い男たち。見捨てることも、許すこともできぬ女たち。

長屋の差配人の殺し。芝居小屋で見つかった変死体。そして、青柳屋の遊女・梅が枝も巻きこまれた吉原の火事……。
背後にある男女の相剋を、同心・玉島千蔭はどう解きほぐすのか?
好評シリーズ最新作!


表題作のほか、「むじな菊」 「だんまり」 「はずれくじ」

玉島千蔭のシリーズである。千蔭をはじめとして、父の後添いのお駒、小者の八十吉、役者の巴之丞、遊女の梅が枝など、みな一様に情が厚い。そしてどこか頑固であるので、時に伝わるものも伝わらなかったりするのが歯がゆくもある。だが、そのおかげで、救われる者がいたりもするので興味深い。人と人というものは、むずかしくも面白いものだと思わされる一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー

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土蛍 ~猿若町捕物帳 近藤史恵著。

《★★★》 猿若町捕物帳シリーズ第五段。 待ってました、と堅物の同心、千蔭と、吉原の人気遊女、梅が枝のその後が気になって、逸る気持ちで読んだ。 だけど・・・やっぱり、同心と遊女はさすがにどうにもならないと近藤氏が思ったのか、徐々に二人の距離が開きつつある…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2013/09/23(月) 17:04:16

『猿若町捕物帳 土蛍』 近藤史恵

「近藤史恵」の連作短篇時代小説集『猿若町捕物帳 土蛍』を読みました。 [猿若町捕物帳 土蛍] 「近藤史恵」作品は、一昨年前の8月に読んだ『タルト・タタンの夢』以来なので、約1年半振りですね… 「松本清張」作品に続き、時代小説・捕物帳が続いています。 -----story------------- 南町奉行所の定町廻り同心「玉島千蔭」は、猿若町の中村座から三階役者が首を吊ったと知らせを受け...

  • From: じゅうのblog |
  • 2020/02/21(金) 23:16:17

この記事に対するコメント

今回梅が枝がちょっとあっさりしていて、物足りなかったです。
どうにもならないのかな。
でもこのシリーズ好きですね~。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2013/09/23(月) 17:05:59
  • [編集]

どうにもならないところが、またやきもきさせられるところでもあるのだけれど
今回は、身請けされるのされないのという話だったからなおさら千蔭との駆け引きはあっさり感じられたのでしょうか。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2013/09/23(月) 18:43:28
  • [編集]

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