掏摸*中村文則

  • 2013/07/30(火) 16:41:05

掏摸(スリ)掏摸(スリ)
(2009/10/10)
中村 文則

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東京を仕事場にする天才スリ師。
ある日、彼は「最悪」の男と再会する。男の名は木崎かつて一度だけ、仕事をともにした闇社会に生きる男。
「これから三つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前が死ぬ。逃げれば、あの子供が死ぬ……」
運命とはなにか。他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして、社会から外れた人々の想い、その切なる祈りとは。
芥川賞作家がジャンルの壁を越えて描き切った、著者最高傑作にして称賛の声続出の話題作!


主人公は天才掏摸師。お金持ちしか狙わない。そう聞くと、鼠小僧的義賊を思い浮かべるが、そういうわけでもない。どうも中毒のように、躰が掏り取る行為を欲しているようにも見えるのだが、その辺りは掘り下げられていないのでいまひとつよく判らない。根っからの悪人には思えないのだが、ここにたどり着くまでの経緯が描きこまれていないので、これもまたよく判らないのが少々物足りない気もする。知りたい欲求をもう少し満たしてくれたらもっとよかったのに、と思わされる一冊である。

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この記事に対するコメント

私もこれが彼の現時点での最高傑作だと思っています
それまではやたら暗いだけの小説を書いていたのが
トンネルを抜けたように、明るくはないけれど
明らかに別のステージに上がってきました
姉妹編「王国」もぜひ!

  • 投稿者: チョロ
  • 2013/07/31(水) 15:42:19
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初読みの作家さんでした。
ただ暗いだけの物語は、ちょっと読んでいて疲れますね。
姉妹編があるのなら、機会があったら読んでみます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2013/07/31(水) 16:31:04
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