友罪*薬丸岳

  • 2013/08/02(金) 16:55:20

友罪友罪
(2013/05/02)
薬丸 岳

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―過去に重大犯罪を犯した人間が、会社の同僚だとわかったら?―
ミステリ界の若手旗手である薬丸岳が、児童連続殺傷事件に着想を得て、凶悪少年犯罪の「その後」を描いた傑作長編!
ジャーナリストを志して夢破れ、製作所に住み込みで働くことになった益田純一。同僚の鈴木秀人は無口で陰気、どことなく影があって職場で好かれていない。しかし、益田は鈴木と同期入社のよしみもあって、少しずつ打ち解け合っていく。事務員の藤沢美代子は、職場で起きたある事件についてかばってもらったことをきっかけに、鈴木に好意を抱いている。益田はある日、元恋人のアナウンサー・清美から「13年前におきた黒蛇神事件について、話を聞かせてほしい」と連絡を受ける。13年前の残虐な少年犯罪について調べを進めるうち、その事件の犯人である「青柳」が、実は同僚の鈴木なのではないか?と疑念を抱きはじめる・・・・・・


実際に起きた衝撃的な事件がモチーフになっているので、面白いと言ったら語弊があるかもしれないが、同僚が猟奇的殺人事件の犯人だと知ってしまった益田の心の動きや周囲の人たちの反応が真に迫っていて、読み応えがある。自分が彼の立場だったら――、とどうしても考えてしまうが、答えを出すのは難しい。現実にモチーフとなった事件の犯人は、何らかの形で社会復帰しているのだろうから、彼が読んだら身の置き所がなくなるのではないかとも思ってしまう。いろいろと考えさせられる一冊である。

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