泣き童子--三島屋変調百物語 三之続*宮部みゆき

  • 2013/08/04(日) 16:52:20

泣き童子 三島屋変調百物語参之続泣き童子 三島屋変調百物語参之続
(2013/06/28)
宮部 みゆき

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不思議で切ない「三島屋」シリーズ、待望の第三巻
江戸は神田。叔父の三島屋へ行儀見習いとして身を寄せるおちかは、叔父の提案で百物語を聞き集めるが。
人気時代小説、待望の第三巻。


変わり百物語の聞き役もすっかり板についてきたおちかである。聞いて聞き捨て、語って語り捨てが約束だが、おちかは重荷にならないのだろうか、といささか心配になるくらい、胸に重い語りが続く。聞き捨てとはいっても、聞いている間は、語り手の想いに寄り添い、その場に立ち会うような心持ちでいるのだから、身も心も疲れ果てるのではないかとつい案じてしまう。だが、語り終えた語り手は、一様に重荷を下ろしたように心を軽くして帰っていくのだ。それがおちかの糧になってもいるのかもしれない。おちかがいつの日か人並みのしあわせを手にすることができますように、と願わずにはいられないシリーズである。




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じゃじゃままブックレビュー

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泣き童子 三島屋変調百物語参之続 宮部みゆき著。

《★★★★》 三島屋のおちかの物語、第三弾ですね。 もう、さすが!としかいいようのない、宮部氏。特に時代物は面白いけど、ますます磨きかかってますね。 許嫁を幼馴染に殺された過去を持ち、その心の傷を少しでも癒すために叔父夫妻の元へ行儀見習いの名目のもと厄介…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2014/04/18(金) 18:49:45

この記事に対するコメント

ずいぶんと待ちましたが、ようやく読みました。
さすが宮部さん!今回どの百物語も外れなしでした。宮部さんの時代物はどれも面白いですけどね。
泣き童子のオチは、怪談話でも似たようなのあって、思い出してぞぞっとしました。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2014/04/18(金) 18:52:47
  • [編集]

おちかの身を案じてしまうほど重くてぞっとする話しばかりでしたね。

いま、「ペテロの葬列」を読んでいるところなのだけれど、時代物と現代物、書き分けが見事で、頭のなかを覗いてみたくなります。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2014/04/18(金) 19:00:00
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