切り裂きジャックの告白*中山七里

  • 2013/09/10(火) 17:03:35

切り裂きジャックの告白切り裂きジャックの告白
(2013/04/27)
中山 七里

商品詳細を見る

東京・深川警察署の目の前で、臓器をすべてくり抜かれた若い女性の無残な死体が発見される。戸惑う捜査本部を嘲笑うかのように、「ジャック」と名乗る犯人からテレビ局に声明文が送りつけられた。マスコミが扇情的に報道し世間が動揺するなか、第二、第三の事件が発生。やがて被害者は同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになる。同時にそのドナーの母親が行方不明になっていた―。警視庁捜査一課の犬養隼人は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。果たして「ジャック」は誰なのか?その狙いは何か?憎悪と愛情が交錯するとき、予測不能の結末が明らかになる。


鮮やかな手技で臓器を丸ごと持ち去られた他殺体が発見され、犯行声明が出され、まさかの連続殺人に発展し、あまりの惨さに愕然とする中、警察は、臓器移植と医療関係者に目をつけ、捜査の手を伸ばすのである。担当刑事である犬養の、離婚した元妻のもとにいて移植を待っている娘の事情や、移植される側と臓器を提供する側それぞれの想いも折り込みながら物語は進むのだが、最後の最後に想像もしなかった真実が明らかにされ、と思えばまたその先に目を疑う展開が待っている。ただ、題材も展開も素晴らしいのだが、動機がいささか弱い気がしなくもなかった。ショッキングな一冊だったことは間違いない。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する