つむじ風食堂と僕*吉田篤弘

  • 2013/09/27(金) 17:04:03

つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)つむじ風食堂と僕 (ちくまプリマー新書)
(2013/08/07)
吉田 篤弘

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少し大人びた少年リツ君12歳。
つむじ風食堂のテーブルで、町の大人たちがリツ君に「仕事」の話をする。
リツ君は何を思い、何を考えるか…。
人気シリーズ「月舟町三部作」番外篇。


「それからはスープのことばかり考えて暮らした」のサンドイッチ屋の息子・リツくんが主人公の物語である。つむじ風食堂で定食を食べながら、大人たちはリツくんに自分の仕事のことをあれこれと教えてくれる。それを聞きながら、リツくんが自分の将来に想いを馳せる時、そこに浮かび上がってきたものはいままで考えもしていなかったものだった。自分の仕事のことを話すときの大人たちの誇らしげな様子や、聴きながらあれこれ思うリツくんの思慮深い横顔を想うと、胸の中にあたたかなものが満ちてくる。そして、青い鳥のように最後に見つけたものの輝かしさと言ったら、それはもうなによりも素晴らしいものなのである。短いながら中身の詰まった一冊である。

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