白戸修の逃亡*大倉崇裕

  • 2013/10/07(月) 16:37:19

白戸修の逃亡白戸修の逃亡
(2013/09/18)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

何故か東京の中野で事件に巻き込まれ続けている白戸修。
今回は、世界的な大規模イベント「メガトンコミックフェスタ」の会場に爆破を仕掛けたという脅迫電話をかけ、イベントを中止に追い込んだ犯人に間違えられた。
不特定多数の人間に追われることになった白戸に、過去に事件で関わった人たちが次々と救いの手をさしのべてくれる。
果たして白戸の運命はいかに!?


シリーズを重ねるごとに、白戸修の不運度はますます増し、どんどん大事になっているのは気のせいだろうか。そして、これまでの顛末で知り合った強者たちの、白戸修ヘルプネットワークもなにやらシステマティックに整えられつつあるように見えるのも気のせいだろうか。当の白戸修だけが、初めから全く変わらず、お人好しでマイペースで、――追われている自覚がないわけではないのだが――いつも自分に迫る危険のことよりも他人の被る不利益ことを考えている。愛すべき運のなさをもつ白戸修のドタバタ大逃亡劇が本作である。だがどうやら、最後まで読むと、白戸修もただ運がないと嘆いてばかりもいられなくなったようでもある。これからはますますさまざまな厄介事が押し寄せてきそうな予感が色濃く漂ってくる一冊である。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する