鏡の花*道尾秀介

  • 2013/10/15(火) 16:51:36

鏡の花鏡の花
(2013/09/05)
道尾 秀介

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製鏡所の娘が願う亡き人との再会。少年が抱える切ない空想。姉弟の哀しみを知る月の兎。曼珠沙華が語る夫の過去。少女が見る奇妙なサソリの夢。老夫婦に届いた絵葉書の謎。ほんの小さな行為で、世界は変わってしまった。それでも―。六つの世界が呼応し合い、眩しく美しい光を放つ。まだ誰も見たことのない群像劇。


登場人物をほぼ同じくする六つの世界。だがそれは、少しずつ様相を変えた別の世界の物語のようでもある。それが、鏡に映るパラレルワールドのようでもあって不思議な心地にさせられる。それぞれの世界では欠けている人物が変わり、それ故哀しみの形は違うのだが、どの物語も哀しみと喪失感に満たされている。どの物語でも、登場人物たちは完全に満たされることはない。それでも、どの物語にもしあわせな瞬間はあって、人が生きていくというのはこういうことかもしれないとも思わされる。合わせ鏡を恐る恐る覗くような不思議な一冊である。




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じゃじゃままブックレビュー
笑う社会人の生活

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鏡の花 道尾秀介著。

《★★★★》 製鏡所の娘が願う亡き人との再会。少年が抱える切ない空想。姉弟の哀しみを知る月の兎。曼珠沙華が語る夫の過去。少女が見る奇妙なサソリの夢。老夫婦に届いた絵葉書の謎。ほんの小さな行為で、世界は変わってしまった。それでも―。六つの世界が呼応し合い…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2014/06/19(木) 10:27:18

生と死と繋がりと

小説「鏡の花」を読みました。 著者は 道尾 秀介 道尾さんのお得意の連作短編 同じ 花繋がりか、光媒の花と似たような構成 全6編からなり、登場人物の繋がりかあったりして 見せていく まぁ 最近の道尾さんらしい 作風といえばよいか… そこまでのエンタメ、ミステリは...

  • From: 笑う社会人の生活 |
  • 2015/01/31(土) 22:09:33

この記事に対するコメント

最初は、欠けている人がそれぞれ違うので、あれ?と戸惑いましたが、そういうことね、って納得してからは、それぞれの悲しみ、喪失感が胸を打ちました。
それでもやはり最終章の「鏡の花」が一番よかったです。何度も泣きました。
おじいちゃん~~~!

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2014/06/19(木) 10:29:34
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ほんとうに、最初は戸惑いますね。
一瞬自分の頭を疑いました。^^;
でも、その後は切なくて寂しくて、やはり涙なしには読めませんでした。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2014/06/19(木) 13:03:50
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