政と源*三浦しをん

  • 2013/10/16(水) 19:03:48

政と源政と源
(2013/08/26)
三浦 しをん

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東京都墨田区Y町。つまみ簪職人・源二郎の弟子である徹平(元ヤン)の様子がおかしい。どうやら、昔の不良仲間に強請られたためらしい。それを知った源二郎は、幼なじみの国政とともにひと肌脱ぐことにするが―。弟子の徹平と賑やかに暮らす源。妻子と別居しひとり寂しく暮らす国政。ソリが合わないはずなのに、なぜか良いコンビ。そんなふたりが巻き起こす、ハチャメチャで痛快だけど、どこか心温まる人情譚!


73歳の幼馴染の老人二人が主人公である。性格も境遇もまるで違う二人だが、どういうわけか離れずにこの年までつき合ってきた。もはや気心が知れているなどというものではない。それでも相手には言えない屈託はそれぞれに(たぶん)あり、相手も口には出さずとも、そのことはちゃんと承知しているのだ。そういうわけで、二人のお約束のような掛け合いの息もぴったりで絶妙なのである。ある意味究極のBLかもしれない。そこに、源二郎の弟子の二十歳の若者・徹平がこれまたいい具合にスパイスになって、二人のいい味をなお引き立てている。シリーズ化してほしい味わい深い一冊である。

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