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きつねの遠足*石田千

  • 2013/11/16(土) 16:42:13

きつねの遠足きつねの遠足
(2013/09/25)
石田千

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からりと晴れたら町に出て、風邪をひいたら本を読む。銭湯、寄席、銀座のバアでも商店街でも、いつもなにかに手をひかれ、かならずだれかとめぐりあう…。ありきたりな日々の、ゆたかな時間を綴るエッセイ。


いつもながら、興味の向う先、その切り取り方に著者らしさが現れていて魅力的である。目線の先にあるものへのまなざしのあたたかさ――ときには辛辣さ――が飾らなくてとてもいい。どっぷりと中心に浸るのではなく、やや斜めから、外側から観察するように向けられる視線がたまらない。言い切りがいつもよりもやさしく感じられるのはわたしだけだろうか。寄り添ってともに歩いているような心地の一冊である。

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