北天の馬たち*貫井徳郎

  • 2013/12/07(土) 17:00:38

北天の馬たち (単行本)北天の馬たち (単行本)
(2013/10/19)
貫井 徳郎

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毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務所を開いた。スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、探偵仕事を手伝わせてもらうことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱きはじめる…。


ふたりの探偵・皆藤と山南と、彼らと強く結びつく人々との事情を含めたあれこれを、探偵が事務所を構えることになったビルの一階で喫茶店を営む若者・毅志が、憧れのまなざしを持って語る物語である。皆藤と山南に惹かれ、日々の鬱屈から逃れるためもあり、探偵の仕事を手伝うことになる毅志だが、ふたりの間に入り込んで行けないもどかしさも感じているのであった。そのわけが、この物語の根底にあるのは、後半になってやっと判るのだが、最後の最後の処理の仕方が、それまでのスマートさと比べて、いささか芸がないように思われるのが残念でもある。相手の性質が悪かったせいもあるのかもしれないが、それにしてもなにかもっとカタルシスを得られる対処法はなかったものかと思われてならない。そのこと以外は人と人との結びつきの強さ深さを思わされ、ページを捲る手が止まらない一冊であった。




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北天の馬たち 貫井徳郎著。

《★★》 毅志は、横浜の馬車道近くで、母親と共に喫茶店「ペガサス」を営んでいる。ある日、空室だった「ペガサス」の2階に、皆藤と山南というふたりの男が探偵事務所を開いた。スマートで快活な彼らに憧れを抱いた毅志は、探偵仕事を手伝わせてもらうことに。しかし、付…

  • From: じゃじゃままブックレビュー |
  • 2014/05/06(火) 17:23:54

この記事に対するコメント

ふらっとさん、こんにちは。
なんだか肝心なところが抜けてたような気もするんですけど。
ゴロツキ退治があっさりしすぎて・・・どこかで番外編でも作ってこの物足りなさ補ってくれるんでしょうか・・・。

  • 投稿者: じゃじゃまま
  • 2014/05/06(火) 17:25:50
  • [編集]

どちらにも取れるラストですしねぇ。
読者の想像力にゆだねられているのだとは思うけれど
やはり白黒つけてもらった方がカタルシスを得られたのになぁ、と思ってしまいます。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2014/05/06(火) 18:11:18
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