明日町こんぺいとう商店街--招きうさぎと七軒の物語

  • 2013/12/25(水) 18:49:28

([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)([ん]1-4)明日町こんぺいとう商店街: 招きうさぎと七軒の物語 (ポプラ文庫)
(2013/12/05)
大島 真寿美、彩瀬 まる 他

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この路地を曲がれば、そこはもう、すこし不思議な世界の入口―。ひとつの架空の商店街を舞台に、七人の人気作家がお店を開店し、短編を紡ぐほっこりおいしいアンソロジー。商店街のマスコット「招きうさぎ」がなつかしくあたたかな物語へと誘います。


 一軒目「カフェ スルス」大島真寿美
 二軒目「あずかりやさん」大山淳子
 三軒目「伊藤米店」彩瀬まる
 四軒目「チンドン屋」千草茜
 五軒目「三波呉服店-2005-」松村栄子 
 六軒目「キッチン田中」吉川トリコ
 七軒目「砂糖屋綿貫」中島京子

表紙を開くと目次には、こんぺいとう商店街のマスコット・招きうさぎと、商店街の絵地図が載っていて、読み始める前からワクワクする。明日町から少し歩いたところにある、アーケードもない煉瓦敷きの道路沿いにあるこんぺいとう商店街は、古くからある商店街だが、シャッター通りになるわけでもなく、上手い具合に循環し、スカイツリーの開業とともに、下町を特集する雑誌にときどき取り上げられたりしながら、なんとか成り立っているのだった。全体が家族のような商店街の店々から七軒がクローズアップされているのがこのアンソロジーである。それぞれに歴史があり、さまざまな事情を抱え、屈託もないわけではなく、それでも毎日店を開け、日々を過ごしている。読んでいるうちに、アンソロジーということを忘れ、こんぺいとう商店街をきょろきょろしながら歩いているような錯覚に陥るのも愉しい。命名当時は、こんぺいとうの角と同じ24店舗あったという商店街のほかの店のことも、もっと知りたいと思わされる一冊である。
 

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