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ザ・タイガース 花の首飾り物語*瞳みのる

  • 2014/02/05(水) 17:17:11

ザ・タイガース 花の首飾り物語ザ・タイガース 花の首飾り物語
(2013/11/29)
瞳 みのる

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ザ・タイガースが完全復活!花の首飾り物語

2011年12月、慶應高校教師だった瞳みのるが40年ぶりに復帰し、GS世代から熱い注目を浴びた「ザ・タイガース コンサート」。その時の大反響ぶりから、今年12月には、遂にトッポこと加橋かつみも加えたオリジナルメンバーで全国ツアーが開催されることになった。東京、大阪ではドームで開催するコンサートにもかかわらずチケットは完売状態で、今年はさらに大きなムーブメントになることは必至である。今だから話せるタイガースのデビュー当時の秘話や、これまで参加を渋っていた加橋が辿ってきた道のり、そして今回、加橋の参加でオリジナルバージョンが披露される「花の首飾り」の誕生秘話を紹介する。1968年に発表された「花の首飾り」の歌詞は一般公募されたもので、その後、多くのミュージシャンがカバーした。この曲のルーツを瞳みのるが訪ね、すぎやまこういち氏、橋本淳氏、なかにし礼氏、井上陽水氏などへのインタビューも収録した。


タイガースがデビューしたころ、わたしは小学校高学年で、GSに特別な興味はなかったのだが、タイガースはほかのグループとは少し違った特別な場所に立っているような印象がある。数あるタイガースの歌の中で「花の首飾り」が取り上げられているのは、大ヒットしたということもあり、歌詞が公募によるものだということで、歌の原点探しというミステリ風味が加味されてのことかもしれないとも思う。元の作詞者・菅原房子さんは、冬至19歳の女子学生だったが、その後の消息は不明だったのである。著者は、彼女の故郷を訪ね、さまざまな縁から現在の彼女を探し当て、電話でのインタビューを実現させた。彼女が応募した詞が元になって「花の首飾り」が生まれたことは確かなのだが、補作者のなかにし礼が作ったようなものだという見解を読んだときには、もやもやしたものが胸に広がったが、当のなかにし礼氏のインタビューを読んで、報われた心地になった。ひとつの時代を作ったタイガースの思わぬ舞台裏をのぞいたような一冊だった。

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