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小説あります*門井慶喜

  • 2014/02/15(土) 16:57:46

小説あります小説あります
(2011/07/20)
門井慶喜

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N市立文学館は、昨今の自治体の財政難が影響し、廃館が決定してしまった。文学館に嘱託として勤めていた老松郁太は、館の存続をかけて、文学館の展示の中心的作家・徳丸敬生の晩年の謎を解こうと考える。30年前、作家は置き手紙を残して失踪、そのまま行方不明となったままなのだ……。好評を博した『おさがしの本は』姉妹編、待望の刊行!


突然失踪し、この世から姿を消した小説家・徳丸敬生の暮らした家をそのまま文学館にしたN市は、財政難を理由に、文学館の廃館を決めた。そこの嘱託職員である老松郁太は、偶然にも神田の古本屋で、徳丸敬生直筆のサインの入った遺稿集をみつけ、その謎を解くことで廃館を免れることができるのではないかと考える。徳丸の謎と、郁太の家族との立場をめぐる駆け引きが、絡まり合いながら進んでいく。結局のところ、スッキリしたようなしないような結末に落ち着くのだが、なんとなくほのぼのした気持ちにもなる一冊でもある。

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