学校のセンセイ*飛鳥井千砂

  • 2014/02/23(日) 08:26:15

学校のセンセイ学校のセンセイ
(2007/06)
飛鳥井 千砂

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センセイって、もっと特別な人がやるものだと思ってたんだ。とくにやりたいことがなく、気がつけば先生になっていた。生徒は可愛げがないし、同僚とのつきあいも面倒だ。それでも、“センセイの日々”は続いて行く…。第18回小説すばる新人賞受賞作家が描く、“フツーの教師”の青春物語。


いまどきの高校で先生になってしまったいまどきの若者・桐原が主人公である。なんとなく教師になってしまったが、熱血先生とは対極にある。一見冷静にそつなくこなしているように見えるのは、ひとえに面倒くさいからという消極的な理由なのである。だが、先輩教師や同僚教師たち、問題生徒との日々のかかわりの中、先生としてのあり方は少しずつ変化を見せる。同時に、かつての同級生・中川や浅見、向いのアパートのツイッギー激似の小枝や彼氏の高校生・亮と知り合ったことで、私生活でも様々な変化がある。やる気のなさそうな桐原に、なんとなく親近感を抱いてしまうのは、そう言いながらも生徒を見離してはいないからかもしれない。先生も生徒も同級生も隣人も、みんなそれぞれ普通の人間で、さまざまな悩みを抱えながらも真摯に生きているのだと思わされる一冊でもある。

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