ターミナルタウン*三崎亜記

  • 2014/03/11(火) 14:02:11

ターミナルタウンターミナルタウン
(2014/01/15)
三崎 亜記

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「影」を失った男。闇を浴びて育つ「隧道」。見えないけれど「ある」ことにされているタワー。五百人以上を乗せて、姿を消した「下り451列車」。町興しを手掛ける「接続会社」の思惑。様々な問題を抱え込んだまま、静原町に大きなうねりがやってくる。誰よりも緻密に「架空」を描く著者による、待望の長編小説!!


影なき男・響一、寂れた和菓子屋の娘・理沙、不穏な企みを抱えて旧都からホーム伝いにやってきた牧人、関南市に吸収された静原町の元町長、駅に捨てられていた丸川、町長の女婿・修介、静ヶ原駅の駅長、という七人の目線で、静原町が巻き込まれ翻弄され息を吹き返す一部始終が語られた一冊である。どこにでもありそうな出来事に、ほんの少し斜めから光を当て、微妙に捻りを加えて時空を超えた不思議な物語に帰る著者の技が相変わらず光っている。453ページというボリュームを感じさせない一冊である。

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