途中の一歩 上*雫井脩介

  • 2014/06/04(水) 13:38:42

途中の一歩(上)途中の一歩(上)
(2012/08/31)
雫井 脩介

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漫画家の覚本は、仕事を愛するあまり食事中もペンを手放さないが、最近はヒット作に恵まれずやる気だけが空回り。独身仲間に説得されて参加した初めての合コンで、信じられないくらい可愛い女の子たちに囲まれ、久々に恋の予感が到来。恋愛相談にのるのが得意な編集者の綾子は、いざ自分のこととなるとなかなか前に踏み出せない。眼中になかった男から猛アプローチを受けたことをきっかけに、秘めていた恋心に決着を付けようとするが、それにはお酒の勢いが必要だった。ヒットメーカー雫井脩介が描く大人のための愛と勇気の物語。


「命中のえくぼ」 「胸中の空っぽ」 「途中の一歩」 「熱中のつるぼ」

かつて一世を風靡したが、現在は鳴かず飛ばずの漫画家・覚本敬彦(かくもとたかひこ)が主人公である。表紙も裏表紙もフカザワナオコ氏の漫画なので、ぱっと見ただけでは誰のなんという作品なのか判らない。まぁ、シリアスではないのだろうとは見当がつく。読み始めると、なんだか地味な男たちが不慣れな女性相手に合コンをしたり、一通のメールに浮足立ったりしているのだが、地味なりにそれぞれキャラクタは個性的で、――好きになれるかどうかは別として――興味深い。軽いタッチで描かれてはいるが、実は結構心の深いところまで踏み込んでいるのでは、とも思わされて、下巻が愉しみである。著者にしては一風変わった一冊である。

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