美雪晴れ--みをつくし料理帖*高田郁

  • 2014/06/10(火) 18:30:42

美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)美雪晴れ―みをつくし料理帖 (時代小説文庫)
(2014/02/15)
高田 郁

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名料理屋「一柳」の主・柳吾から求婚された芳。悲しい出来事が続いた「つる家」にとってそれは、漸く訪れた幸せの兆しだった。しかし芳は、なかなか承諾の返事を出来ずにいた。どうやら一人息子の佐兵衛の許しを得てからと、気持ちを固めているらしい―。一方で澪も、幼馴染みのあさひ太夫こと野江の身請けについて、また料理人としての自らの行く末について、懊悩する日々を送っていた…。いよいよ佳境を迎える「みをつくし料理帖」シリーズ。幸せの種を蒔く、第九弾。


前作では、哀しい出来事が次々に起こり、意気消沈していたつる家の面々である。本作では料理屋「一柳」の主・柳吾と芳の縁談に始まり、いずれつる家を旅立つ澪のあとを任せる板前・政吉も決まり、妻のお臼とともに、つる家に馴染み、あさひ太夫の身請け金を稼ぐ算段も少しずつ見えてきた。誰もがお互いのことを慮るつる家の面々とその周りの人たち。そして、おいしそうに料理をほおばるお客たち、もちろん澪が毎度工夫して拵える料理の数々。どれをとっても胸のなかにぽっと灯がともるようである。最後の最後の特別収録「富士日和」で小松原にも会わせてもらえた。次作では野江ちゃんとじっくり再開できるだろうか。待ち遠しいシリーズである。

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