芥川症*久坂部羊

  • 2014/07/19(土) 16:45:26

芥川症芥川症
(2014/06/20)
久坂部 羊

商品詳細を見る

あの名作が、現代の病院によみがえる――文豪驚愕の医療小説! 医師と芸術家の不気味な交流を描き出す「極楽変」。入院患者の心に宿るエゴを看護師の視点で風刺する「クモの意図」。高額な手術を受けた患者と支援者が引き起す悲劇「他生門」。介護現場における親子の妄執を写し出す「バナナ粥」……芥川龍之介の代表作に想を得て、毒とユーモアに満ちた文体で生老病死の歪みを抉る超異色の七篇。


「病院の中」 「他生門」 「耳」 「クモの意図」 「極楽変」 「バナナ粥」 「或利口の一生」

タイトルから想像に難くないが、各章のタイトルも見事に芥川作品をもじっていて、しかも内容もそれぞれの作品を思い起こさせる仕掛けに富んでいる。神の領域に限りなく近く思われる医学の世界も、人間の営みの一部であると、可笑し味や悲哀とともに再認識させられる一冊でもある。

この記事に対するトラックバック

この記事のトラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事に対するコメント

久坂部さんはデヴューの時から読んでいます
海堂さんほど話題にはならないけど、帚木さんと同様
医師兼業作家(南木さんや渡辺さんももちろん)としての
おもしろさを前面に出して、かつ問題提起をしているところも好きです

この作品は珍しく短編集ですが、著者の毒舌が冴えていますね

  • 投稿者: チョロ
  • 2014/07/23(水) 15:35:31
  • [編集]

久坂部さん、いいですね。
問題提起の折り込み方のセンスがいいですね。

  • 投稿者: ふらっと
  • 2014/07/23(水) 16:27:13
  • [編集]

この記事にコメントする

管理者にだけ表示を許可する